女性の分け目はげの原因は?薄毛の対策と隠し方・治し方について解説


「分け目の地肌が目立つようになってきた」

 

「分け目の幅が広がってきた」

 

など、分け目ハゲに悩まされる女性も実は多いのではないでしょうか。

 

女性の分け目ハゲの原因はさまざまで、10代・20代の若い世代でも薄毛の症状がみられることも。加齢だけではなく、日々の生活習慣やストレス、頭皮へのダメージなどが影響して分け目が薄くなることがあります。

 

当記事では分け目ハゲの判断基準や原因、具体的な対処法について詳しく解説しています。

 

分け目の薄毛を改善したい人はもちろん、髪全体のボリュームダウンが気になる人も、ぜひ参考にしてください。

女性の分け目ハゲの基準は?分け目ハゲの原因と治療方法について

「髪のボリュームが少なくなってきた」「分け目が広がってきたような気がする」など、頭頂部や分け目が薄いと感じる女性は多く、高校生や20代などの若い世代でも薄毛や分け目はげに悩む人は少なくありません。

 

分け目ハゲの明確な基準というものはないのですが、下記のように自分で感じることが増えれば分け目ハゲと考えて早めに対策を取っていくことをおすすめします。

【分け目ハゲのセルフチェック】

  • 分け目や頭頂部の髪の毛が細くてコシがない
  • 分け目の幅が広がってきた
  • 分け目や頭頂部の地肌が透けて見える
  • 分け目や頭頂部の髪のボリュームが少ない

上記の基準以外にも「頭皮が硬い」「急に抜け毛が増えた」と感じる場合も要注意です。頭皮の血流が悪くなり、酸素や栄養素が毛髪に届かなくなっている可能性があります。

 

髪のボリュームダウンが気になる場合は、薄毛が進行しないように早めに対策をとりましょう。

女性の分け目ハゲの原因

女性の分け目ハゲは加齢や女性ホルモンの変化、さまざまな原因があります。

 

年齢に関係なく発症するため、高校生や20代の若い世代の女性でも分け目ハゲに悩む人がたくさんいます。

 

ここからは女性の分け目が薄くなる原因について詳しく解説します。

【分け目の薄毛の原因】

  • FAGA
  • 牽引性脱毛症
  • ホルモンバランスの変化
  • 生活習慣の乱れ
  • ストレス
  • 頭皮への紫外線ダメージ
  • 分娩後脱毛症
FAGA

女性の薄毛「FAGA」は、前髪の生え際から脱毛が始まるのが一般的。その後、後頭部全体の薄毛が進行していきます。

 

薄毛の症状には個人差がありますが、分け目が薄くなるタイプはクリスマスツリー型、もしくはオルセン型と呼ばれます。

 

FAGAは40代以降の女性に多く見られますが、20代でも油断はできません。FAGAは加齢のほか、ホルモンバランスの変化やストレス・遺伝が関係しているため、若い世代でも薄毛に悩まされる女性はたくさんいます。

 

参考サイト : 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

牽引性脱毛症

いつも同じスタイルで髪を結ぶ習慣のある人に見られるのが牽引性脱毛症です。

 

髪を引っ張ることで頭皮に負担がかかり、血行が悪くなり抜け毛が増えます。髪を結ぶ以外にも、カチューシャやヘアバンド、ヘルメットなど、頭皮や毛髪を圧迫するアイテムを使用する人も注意しましょう。

 

牽引性脱毛症に場合、薄毛に気づいてすぐに髪型を変えるなど、負担がかかっている部分を元に戻してあげれば再び髪の毛は生えてきます。

 

ですが、髪型を変えずに負担をかけ続けてしまうと、毛包まで傷害を受けて永久に髪の毛が生えてこなくなる可能性もあります。

 

参考サイト : ヘアスタイルと脱毛症の関係はありますか?

ホルモンバランスの変化

女性は生涯ホルモンバランスの変化と付き合わなくてはいけませんが、分け目ハゲに大きく関わるのは更年期です。個人差はありますが45歳~55歳ぐらいです。

 

更年期以降は髪の成長に欠かせないエストロゲンという女性ホルモンの分泌量がグンと少なくなり、髪や肌の健康維持が困難になります。

 

更に40代以降はストレスも重なり、抜け毛が増える条件が揃うため、薄毛に悩まされる人が多くなります。

 

他にも何かしらの理由で女性ホルモンの分泌量が減ることで、男性ホルモンの分泌量が多くなり、男性に多い薄毛を発症してしまうこともあります。分け目ハゲや生え際ハゲが気になり始めたら、男性ホルモンの影響を疑ってみましょう。

分娩後脱毛症

出産後に女性ホルモンが急激に減少するため、産後3ヶ月~半年をピークに一時的に抜け毛がひどくなる症状を分娩後脱毛症といいます。

 

ブラッシングやお風呂の排水溝に普段にはない髪の毛が抜けるのでびっくりしますが、基本的には時間の経過とともに自然に治まり、新しい毛がどんどん生えてきます。

 

産後の睡眠不足が続いたり、食生活が乱れたり、育児によるストレスが溜まりすぎると、抜け毛がなかなか治まらないこともあるので、なるべく規則正しい生活を心がけるようにしましょう。

生活習慣の乱れ

食生活の乱れや睡眠不足など、生活習慣の乱れも女性の薄毛を進行させる原因になります。

 

髪の毛は、普段の食事で摂取する栄養によって成長するため、偏りのある食生活を続けていると健やかな髪が育ちません。

 

また、睡眠不足になると成長ホルモンが正常に分泌されず、髪の成長にも悪影響を及ぼします。

 

女性に多く見られるのが過度なダイエットによる栄養不足です。髪の毛はタンパク質メインでできているので、お肉やお魚などのタンパク質をしっかりと取るように心がけましょう。薄毛を加速させないためにも、行き過ぎた減量は避けましょう。

 

喫煙や飲酒も過度なものは髪の毛にも影響してくるので、適度な付き合い方をしましょう。

ストレス

ストレスをため込むと自律神経が乱れやすくなります。自律神経の乱れは血行を悪くします。

 

血行が悪くなると髪の毛に栄養がまわらなくなり、抜け毛や髪の毛が細くコシがなくなって薄毛へと繋がります。

 

ストレスが溜まりすぎると睡眠不足にも繋がるので、適度な運動をしたり、趣味の時間を持ったり、ストレスをため込まないように気を付けましょう。

頭皮への紫外線ダメージ

頭皮への紫外線ダメージも薄毛の原因になります。

 

紫外線は頭皮の乾燥や炎症につながるほか、髪の成長に関わる毛母細胞を損傷させるリスクがあります。

 

分け目が薄毛になると、その分頭皮へのダメージも大きくなり、更に薄毛を悪化させることにもなり兼ねません。

 

屋外へ出るときには、日傘を差したり帽子を被るなど、紫外線から頭皮を守りましょう。

【高校生や20代の薄毛の原因は?】

高校生や20代の薄毛の原因として考えられるのは以下のようなものがあります。

  • 生活習慣の乱れ
  • ストレス
  • 誤ったヘアケア

10代~20代は、学校での人間関係や勉強など、悩みが多くストレスが溜まりやすい年頃です。また、ダイエットや夜更かしによって、生活習慣が乱れやすいのもこの年代です。

 

生活習慣の乱れやストレスも薄毛の原因になるため、なるべく生活リズムを整えて、ストレスを溜め込まないように心がけましょう。

 

最近では刺激の低い薬剤も増えていますが、頻繁なヘアカラーやパーマは頭皮に負担をかけてしまいます。誤ったヘアケアを繰り返すことで、薄毛になるリスクが高まるため注意が必要です。

女性の分け目ハゲを隠す方法

女性の分け目ハゲを隠す方法として、手っ取り早いのがヘアアレンジです。

 

分け目を変えるだけでも変わりますが、髪の毛の長さを短くするだけでふんわりとボリュームを出したり分け目をなくしたりと隠しやすくなります。

 

ポイントとしてはお風呂上りの癖がついていない状態で、普段の分け目とは反対の方向からドライヤーで乾かしましょう。また髪の毛の内側や下から乾かすことで根元が立ち上がりやすいですよ。

 

また、最後は冷風でしっかりと熱をとってあげることも大事なヘアケアです。

 

薄毛を根本から解決することはできませんが、女性は部分用ウィッグを使用する方も多いです。軽くて通気性のいいものがたくさん出ているので、自毛への負担も軽くすみます。

 

分け目の薄毛は、一時的な対処法である程度隠すことはできますが、隠すだけでは根本からの解決にはつながりません。分け目ハゲに悩む人は、薄毛を根本から改善する方法を試してみましょう。

 

女性の薄毛は原因の特定が難しく、自分でできる対策だけでは改善されないケースもあります。

 

女性の分け目の薄毛対策や改善方法として有効なのは以下の3つです。

【女性の分け目ハゲの対策法・改善する方法】

  • FAGA治療
  • 適切なヘアケア
  • 生活習慣の見直し

ここからは、女性の分け目ハゲの対策や改善方法について詳しく解説します。

FAGA治療

女性の薄毛は専門クリニックの治療で改善できます。

 

FAGA治療では内服薬や外用薬を用いた投薬治療を行うのが主流です。効果を実感するまでの期間に個人差はありますが、一般的に3~6ヶ月の治療で毛髪の変化を実感する人がほとんどです。

 

女性の薄毛治療薬にはいくつかの種類があり、症状や目的に応じて使い分けたり、複数の薬を併用することもあります。

 

投薬の他に、頭皮に直接有効成分を注入するメソセラピーによる治療を併用することで、より高い発毛効果を実感できるでしょう。

 

女性の分け目ハゲはFAGAでよくみられる症状です。気になる場合はFAGA専門のクリニックを受診してみましょう。

適切なヘアケア

分け目の薄毛を改善するために、普段使っているシャンプーなどヘアケア用品を見直すことも大切です。

 

頭皮への負担が少なく育毛作用のあるシャンプーや、発毛をサポートする成分が配合されたシャンプーを選ぶのもよいでしょう。

 

とにかく頭皮の汚れをしっかりと落とすために、シャンプー前のブラッシング、シャワーでしっかりとすすぐことが大事です。

 

また、シャンプーもしっかりと泡立てて1分ほど泡パックをすると汚れが浮きやすくおすすめです。泡をすすぐ際も意識して2分間は流すと、シャンプーや汚れが残りにくいです。

 

頭皮マッサージも薄毛対策に有効です。頭皮の血行が悪いと髪の毛に栄養が行き届かなくなり、弱々しい毛髪になります。

 

入浴中や入浴後など、血行がよくなっているタイミングで、指の腹を使って頭皮を優しくマッサージしましょう。

 

その他に、頭皮の紫外線対策として帽子・日傘・日焼け止めスプレーなどを活用し、頻繁なヘアカラーやパーマで刺激を避けることも薄毛予防につながります。

生活習慣の見直し

毎日の食事や睡眠の質の見直しも、体の内側から育毛をサポートすることにつながります。

 

食事面では、たんぱく質や亜鉛、ビタミン類など、髪の成長に欠かせない栄養素を含む食材を積極的に摂取しましょう。

 

肉類・卵・大豆・乳製品・全粒穀物・緑黄色野菜・ナッツなどがおすすめ食材です。

 

良質な睡眠をとるためには、パジャマや枕など睡眠環境を整えたり、スマホを寝室に持ち込むのをやめたり、適度な運動を取り入れたりと色々と方法はあります。

 

睡眠時間でいうと成長ホルモンが分泌されると言われている午後10時~午前2時はぐっすりと眠れていることが理想的です。最低でも6時間の睡眠はとりたいですね。

 

また、ストレスも薄毛の大敵です。ストレスによって頭皮の血行が悪くなり、自律神経やホルモンバランスが乱れ、薄毛を招きます。趣味を楽しむ時間を作ったり、適度な運動を取り入れて、ストレスを溜め込まないようにしましょう。

FAGA治療の種類と特徴

女性の薄毛はFAGA専門のクリニックの治療で改善することができます。

 

FAGAの具体的な治療法として、以下の4つがあります。

内服薬

FAGA治療で処方される内服薬には以下のようなものがあります。

 

治療薬効果
スピロノラクトンジヒドロテストステロン(DHT)の男性ホルモン受容体への結合を阻止する。
パントガール頭皮環境を整えることで抜け毛を予防し、髪の毛の成長を促す。
ミノキシジルタブレット頭皮の血管を拡張することで血流をよくし、発毛を促す。
ルグゼバイブ生の馬プラセンタが含まれており、毛母細胞を活性化させる。
内服薬だけで薄毛が改善することもありますが、外用薬やメソセラピーによる治療と併用するケースもあります。

 

色々な成分を組み合わせたオリジナルの内服薬を販売しているクリニックもあります。

外用薬

FAGA治療で処方される代表的な外用薬はミノキシジルです。

 

もともと血圧を下げる薬として使われていましたが、多毛の副作用がみられたことから、薄毛治療薬として再開発されました。

 

ミノキシジルは男女ともに使用できる外用薬で、日本皮膚科学会によるFAGA治療のガイドラインでも推奨度Aと高く評価されています。

 

その他に、血管拡張作用や発毛を促す効果のあるアロビックスや、頭皮環境を整えるケトコナゾール配合のシャンプーを用いて治療することもあります。

メソセラピー

メソセラピーは、薬剤やアミノ酸、ビタミン剤などの有効成分を直接頭皮に注入する治療法です。注射針を刺すのでどうしても痛みはありますが、注射針も細くなり痛みも軽減されてきています。

 

内服薬や外用薬による投薬治療と併用することが多く、より早く発毛を実感できるケースが多いです。ただし、投薬治療に比べて費用が高くつくデメリットもあります。

 

クリニックによって、配合される成分が異なるのも特徴のひとつ。抜け毛予防や発毛促進に有効な成分を、独自にブレンドしたオリジナルの薬剤を使用します。

植毛

自毛植毛は薄毛の影響を受けていない側頭部や後頭部の毛根を周辺組織ごと切り取って、薄毛が気になる箇所へ移植する治療法です。

 

分け目の薄毛にも有効な方法で、生着すれば通常のヘアサイクルを繰り返し、自然に髪が生まれ変わるため、ヘアカットも問題なくできます。

 

ただし自毛植毛するためには、ある程度の毛量が必要になるため、全体的に髪の量が少なくなっている人には不向きです。また、周囲のFAGAが進行した時に境目が目立つこともあります。

 

人工毛を使用する治療もありますが、合成繊維で作られた毛を植え込むことで、炎症など拒絶反応を起こすリスクがあるためおすすめできません。

【分け目ハゲが気になったら早めにクリニック受診を】

女性は薄毛の原因特定が男性よりも難しいため、生活習慣の見直し、市販の育毛剤・発毛剤を使ってヘアケアの改善を試みても、なかなか結果が出ないということもあります。

 

早めに専門のクリニックを受診して正しい治療を受けることで大きな改善がみられる期待がもてます。

 

分け目の薄さが気になって外出や人と会うことが億劫になりがちです。気持ちもふさぎ込みがちになり悪循環になるので、気になる方は一度受診してどんな治療法があるのか効果なども含め実際に話を聞いてみてください。気持ちがぐんと前向きに変わると思いますよ。

女性の分け目ハゲに関するよくあるQ&A

分け目を変えないとハゲるのは本当?

分け目を変えず、普段から髪を結ぶ習慣がある人は、牽引性脱毛症になる可能性があります。
牽引性脱毛とは、髪が強く引っ張られることで頭皮に負担がかかり、抜け毛が増える脱毛症です。カチューシャやヘアバンドを使用する習慣がある人も注意が必要です。
髪を結ぶ習慣がある人は、定期的に分け目を変えて牽引性脱毛症を防ぎましょう。

20代の女性の分け目ハゲは育毛剤で治る?

育毛剤には抜け毛予防の効果はありますが、分け目の発毛を促すことはできません。
育毛剤は頭皮環境を整え、髪が健やかに成長するのをサポートします。発毛作用はないため、髪が増えることはありません。

高校生でも分け目ハゲになることはある?

食生活の乱れや睡眠不足、ストレスなどの影響で、高校生でも分け目ハゲになることがあります。
クリニックで薄毛治療を受けられるのは成人以上に限られています。未成年の薄毛対策としては、日々の生活習慣の見直しが最も有効です

前髪から頭皮が見えるのは薄毛?

もともとの髪の量や髪質によって、頭皮が透けて見えることもあるため、一概に薄毛とは言い切れません。
以前より髪の量が少なくなった・抜け毛が増えたなど、気になる症状がある場合は、FAGAクリニックを受診してみましょう。

女性の分け目ハゲは何科を受診すればいい?

女性の分け目ハゲは皮膚科や内科でも治療できますが、専門のFAGAクリニックでの治療がおすすめです。
薄毛治療に精通した医師のもとで、症状や目的に合った治療を行うことが薄毛改善への近道です。

女性の薄毛治療(FAGA)は保険適用される?

女性の薄毛治療は、基本的に保険適用されません。FAGA治療は美容目的の治療に該当するため、保険適用外の自由診療となります。
ただし、ストレスや自己免疫が原因の円形脱毛症や甲状腺機能障害による薄毛の場合は、病気の治療に該当するため、保険が適用されます。

女性の分け目ハゲに市販の育毛剤や発毛剤は効く?

育毛剤には抜け毛を予防する作用はありますが、新しく毛を生やす働きはありません。また、市販の発毛剤には、ミノキシジルが配合されている商品もありますが、配合量が不十分なことも考えられます。
女性の分け目ハゲを改善するなら、専門のFAGAクリニックで症状に合った治療薬を処方してもらうのが一番です。

女性の抜け毛はなぜ多い?

女性ならではの原因はホルモンバランスの変化や乱れです。
特に産後や更年期など、エストロゲンが大幅に減少することで、もともと女性の身体にある男性ホルモンが優位になることで抜け毛が起こりやすくなります。

薄毛治療の治療費はいくらぐらいかかりますか?

大体の相場は月7,000円~10,000円ほどです。
ただ、薄毛治療は自由診療のためクリニックごとに価格設定が異なりますが、安く抑えたい方はオンラインクリニックなどを利用してまずは相談からしてみるといいでしょう。
月額制をとっているクリニックも多いので、治療方針さえ決まれば月々の治療費は一定なので負担になりにくいです。