病院からのお知らせ

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2019年05月07日
お知らせ

当院の森大祐医師が報告した研究が、Journal of Shoulder and Elbow Surgery(JSES)にオンライン掲載されました

当院肩関節外来担当の森大祐医師が報告した、タイトル『Bone healing potential of fascia lata autografts to the humeral head footprint in rotator cuff reconstruction based on magnetic resonance imaging and histologic evaluations』の研究が、Journal of Shoulder and Elbow Surgery(JSES)にオンライン(インターネット上に)掲載されました。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30827834

DOI: 10.1016/j.jse.2018.11.067

 

 

論文の内容の要点は以下になります。

これまで腱板広範囲断裂手術において大腿筋膜を大腿部から採取して移植していたパッチ手術では筋膜は骨(上腕骨)に90%以上で生着する。自家大腿筋膜はすぐれた骨への生着能力を有するということ。

 腱板広範囲断裂においては腱板修復が非常にむずかしいケースが多く、グラフトをもちいてまで腱板修復をすることが肩関節外科医も躊躇することが多いです。グラフトが骨に生着することがMRI画像や病理検査で確認されました。肩関節の手術において自家組織(自分の組織)を肩以外の部位から採取することが医師、手術をうける患者様も躊躇うこともあるかもしれません。この研究データーはその躊躇した医師や患者様に役立つものと思われます。