学術活動一覧:2024年度 臨床研究
高齢者股関節手術前の運動・認知介入による術後せん妄予防の検討
この度、下記の研究を、名古屋市立大学大学院看護学研究科倫理審査の承認(令和5年2月28日)を得て実施いたします。
研究課題名 | 高齢者股関節手術前の運動・認知介入による術後せん妄予防の検討 |
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研究期間 | 承認日~2025年3月31日 |
研究詳細 | PDFをご覧ください |
■本研究について:
この度、手術後に発症する合併症の一つである、術後せん妄予防に関する研究を実施させていただくことになりました。術後せん妄とは、認知機能障害の一つで、回復過程に影響をおよぼし、将来的な認知機能の予後に影響することが近年の研究で明らかになってきています。研究の詳細は、こちらをご覧ください
■研究目的:
高齢者股関節手術前の患者に対して運動・認知介入を行い、術後せん妄予防の有用性を検討する。
■研究の意義:
術後せん妄は、身体予後の悪化、医療コスト増加を招くこと、PODは術後の長期的な認知機能障害との関連が強く示唆され、POD予防の重要性が高まっています。特に、術前の非薬物的介入によるPODの発症率の軽減は昨今の新たなトピックであり、現在、十分な科学的根拠術は蓄積されていないものの、軽度認知症患者への運動療法や認知刺激療法により認知機能の改善が報告されています。本研究による術前の運動・認知介入は、PODに対する予防戦略として必要であり意義があると考えています。
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