治療事例紹介

肘の痛み

肘の痛みでお悩みなら、診断が重要です!
加齢・スポーツ・日常生活などの様々な原因で肘に痛みが発生する場合があります。このページではよくある肘に関する疾患についてご紹介します。

1)野球肘;学童期の投球障害

内側型野球肘

野球などの投球時に急激に肘の内側に痛みを感じます。診断はレントゲンやMRIで可能です。
投球を休んで、リハビリをおこないます。投球を休んでいる間に、股関節や体幹に問題はないか、肘下がりのフォームになっていないか等をリハビリでチェックします。
手術が必要なことは稀です。

外側型野球肘・上腕骨小頭離断性骨軟骨炎

過度な投球数などにより繰り返される肘の外側へのストレスにより、肘の外側の上腕骨側の軟骨と骨が一塊ではがれてしまいます。
痛みを伴いますが、野球検診で初めてわかることもあります。

診断は診察とレントゲンで可能なこともありますが、初期にはMRIでないとわからないことがあります。

治療は、投球禁止が必要です。肘の安静とリハビリで改善しない場合は、骨軟骨移植術という再生医療が必要となります。
手術ははがれている関節軟骨とそのすぐ下の骨の代わりに、膝から円柱状の骨軟骨プラグを採取して傷んでいるところへ移植します。
術後3ヵ月ごろからキャッチボールが可能となり、術後6ヵ月で野球へ復帰可能となります。

2)内側側副靭帯損傷(肘尺側側副靭帯);肘MCL損傷

症状

長年ピッチングをおこなっていると、肘関節が外反ストレスを受け続けるために、肘の内側にある尺側側副靭帯が緩み、不安定になってきます。
投球に伴う変化のため、ピッチャー歴が長いとこのような変化は大なり小なり起きてくるのですが、投球時に痛みを伴うようになるとパフォーマンスを維持できなくなります。

診断は診察とMRIで可能です。

治療

投球を休んで患部を安静にし、リハビリテーションで投球フォームのチェックをおこなったり、股関節―体幹―肩甲骨―肩―肘の運動連鎖が適切におこなわれているか調べたりして、調整します。

PRP(多血小板血漿)療法

前述のような保存的治療が無効な場合や、症状を繰り返す場合に、適応となるケースがあります。(現在申請中)

手術療法

尺側側副靭帯の再建手術がおこなわれます。トミー・ジョン手術として知られています。

3)テニス肘;上腕骨外上顆炎

症状

手首や指を伸ばす伸筋腱は全て肘の外側の骨の突起である上腕骨外上顆から出てきています。
テニスや日曜大工・家事労働などで使いすぎると同部位で炎症(伸筋腱炎)が起こり痛みを感じます。日常の動作、たとえば肘を伸ばしてやかんを持ち上げる動作などで痛みがでます。

診断は問診と診察でほぼ可能です。補助診断としてレントゲン検査がおこなわれます。

治療

保存的治療

まず、同部位の安静、痛みが出る動かし方の制限をします。消炎鎮痛剤の飲み薬やシップなどを使います。テニス肘バンドなどの装具も有効です。
痛みが続く場合は、外上顆への痛み止めの注射をおこないます。

手術療法

保存的治療を3ヵ月以上おこなっても改善が見られないとき、関節鏡視下の手術が選択されます。
2.7 mm 径の関節鏡を挿入して伸筋腱付着部の炎症を起こしている部位を緩める手術をおこないます。

4)変形性肘関節症

症状

肘関節の動きが悪くなり、痛みを生じます。
診断は、診察とレントゲン検査で可能です。必要であれば、CTやMRI検査をおこないます。

治療

保存的治療

消炎鎮痛剤の飲み薬や湿布を処方します。サポーターも有効な場合があります。使いすぎないように生活上の注意もおこないます。

手術療法

最近では肘関節鏡下関節形成術がおこなわれます。肘関節内を関節鏡で視ながら余分にできた骨などを削ります。

 

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