治療事例紹介

肩の痛み

肩の痛みを経験したことのある人は多いと思われます。
肩関節の動きを伴う様々な動作で症状が出ます。

  • 関節がかたまって手が挙がらない
  • じっとしていても痛い、強い痛み、じわーとした痛み
  • 夜、痛くて目が覚める
  • 髪をとく時に痛い
  • 洗濯物を干す時に痛い
  • ベルトを通す時に痛い
  • エプロンの紐を縛る時に痛い
  • 肩が抜けそうな感じ,嫌な感じがする

このような痛みを感じたら、早めの受診をおすすめいたします。

肩関節外来の役割

肩に痛みがある40歳以上の人で、整形外科を受診する人は20%程度と少なく、特に40歳・50歳代の受診率は低いと報告されています。
「五十肩だからしばらくしたら治る」と考え、放置していることが多いのではないでしょうか。しかし、五十肩と診断されている患者さまの40%に肩関節拘縮を認めたという報告もあり、リハビリ(運動療法)を必要とすることが多々あるのです。

さらに、五十肩と診断されている患者さまの30%が、実は腱板断裂(肩の腱が切れた病気)であったという報告もあります。
腱板断裂は好発年齢や症状が五十肩とよく似ているため、五十肩と診断され、放置されてしまう場合があります。そのまま長年に渡り放置すると、断裂を生じた筋肉が萎縮し、腱板断裂を修復する手術が困難になります。

そのため肩の痛みは早期に鑑別しなければなりません。

 

また肩を脱臼してしまい、抜けそうな感じが続く方は結構な頻度でおられます。
病院で脱臼を戻してもらった経験がなくても、一つの怪我をきっかけに肩の違和感や抜けそうな感じ、がくっとくる感じが取れきれなくて、病院に行くもはっきりした診断を受けないことがあるかもしれません。
そのような方も、精密検査をすると反復性肩関節脱臼の方と同じ病態(バンカート損傷)が判明することがあります。


肩関節外来の役割とは、肩の痛み・肩関節に関する諸症状でお困りの方に対して正確に診断し、治療方針を導き出すことです。

治療方針

今何に困っているか、痛みがあるか?動かないのか?肩がぬけやすいのか?などを外来で問診して確認し、診察をしていきます。

  • 機能的診断で困っているポイントを見極めます。
    (ほとんどの方は最初にリハビリ処方します。今後の経過を診ていく上で重要です)
  • 保存的加療で改善が見られないなど、必要な場合は手術を勧めます。
  • 手術は、関節鏡視下手術をおこないます。関節鏡(肩関節鏡)で損傷部位を処置し、手術後の機能回復の悪影響をさけます。
    (ただし、骨折などの外傷では内視鏡では対応が困難)

肩の構造

肩の構造を知っておくと、肩の病気が分かりやすくなります。骨、筋肉で構成されている肩の構造をお話します。

  • 肩関節は鎖骨、肩甲骨、上腕骨の3つの骨で構成されています。
     
    • 鎖骨
      首の横にあり、胸の上にある骨です。皮膚に近い、つまり体表近くにあります。肩甲骨をつりあげ、肩があがるのを助ける役割をしています。
    • 肩甲骨
      上腕骨の土台となる関節窩や筋肉の付着部である肩峰で構成されています。
    • 上腕骨
      二の腕(上腕)の骨です。上腕骨は関節内では上腕骨頭となります。この部分は軟骨でおおわれており、関節窩とむきあっています。
  • 肩の構造

下に、肩甲骨を前からみた図、後ろからみた図をお示しします。

  • 左)肩甲骨を横から見た図
    右)肩甲骨を後ろから見た図

  • 肩甲骨関節窩を正面から見た図

  • 関節窩
    上腕骨頭とかみあう受け皿となる部分です。正常では軟骨でおおわれています。

肩の代表的な病気

肩の病気には色々な病気があり、下記が代表的なものになります。

脱臼以外の病気は、保存的加療(注射やリハビリ)などに反応しやすいので、初診時から治療の方向性を見極める必要があります。

主な手術手法

関節鏡視下手術

当院で主に関節鏡視下手術をおこなう肩の疾患は腱板断裂、反復性肩関節脱臼、難治性肩関節拘縮になります。野球肩や石灰沈着性腱板炎でも手術をおこなうことはありますが、 前述の3疾患に比べれば手術に至る可能性は低くなります。

人工肩関節手術

当院は主に2つの異なる人工肩関節置換術をおこなっています。
ひとつは『解剖学的人工肩関節置換術』、もうひとつは『リバース型人工肩関節置換術』です。詳しくは各手術の項目をご覧ください。

 

肩の痛みにお悩みの場合はお気軽にご相談ください。

 

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