前十字靭帯(ACL)損傷

京都下鴨病院では、膝前十字靭帯損傷に対するACL再建術（より正常な解剖に近い二重束再建）をおこなっています。

膝前十字靭帯損傷(ACL損傷)は、膝靭帯損傷のなかで比較的多い損傷です。
突然の鋭い痛みとともに膝ががくっと折れて体を支えられなくなります。膝に血が溜まり、多くの場合に腫れをきたします。

「靭帯を切る」というと激しい接触プレーでの受傷を想像しがちですが、ジャンプでの着地や急激な方向転換で誰ともぶつかっていないのに切れてしまうケースが多いです（非接触性損傷；Non-contact injury）。

ACLが断裂しても日常生活は支障なく送れることが多いのですが、スポーツ競技に参加するという場合には手術をおすすめします。

また、最初の受傷後しばらくしてから膝の不安定性のために膝崩れ（Giving-way）を来たし、その際、半月板損傷を新たに引き起こし痛みの原因となることもあるので、注意が必要です。

当院では原則的に最新の術式である二重束再建法を採用しています。
適切なリハビリをおこない、術後6～9ヶ月後に筋力が十分回復すればスポーツ復帰が可能となります。

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  ACLが緩んで繊維がバサバサになっている

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  前内側のAM束と後外側のPL束を再建した(二重束再建)